それぞれのターボファンの特徴を紹介

羽根車の回転により空気の流れを発生させる装置を、ファンまたはブロワと呼んでいます。ファンは圧縮比が1.1以下のものを指し、空気を吸い込む方向と吹き出す方向の違いによって、遠心型・軸流型・斜流型・横流型の4種類に大別されます。遠心方向に風を吹き出す遠心型ファンは、羽根の形状からシロッコファン・ラジアルファン・ターボファンなどに分けられます。小さな羽根が多数ついているシロッコファンは、風量は小さめですが静かで、民生品としても利用されます。ラジアルファンは構造が簡単で耐久力が高いのが特徴です。羽根が後ろに傾いているものをターボファンと呼び、頑丈に作ることができて風量も大きくなるため、エンジンの部品などをはじめ、さまざまな用途に活用されています。

使用目的や構造によって分類される

このファンは使用目的や構造によって、いくつかのタイプに分類できます。基本的な構造としては、まず片側吸い込み(シングルサクション)と両側吸い込み(ダブルサクション)があります。また軸受の配置位置によって、片持ち式と両持ち式に分けられます。さらに1つのモーターで1つの羽根車を動かす一連式、2つの羽根車を動かす二連式などに分けることもできます。羽根の製作方法としては、最も簡単で価格も安いプレス成形、中型のファンに向いた巻き締め、大型で過酷な環境にも耐えるリベット締めなどがあります。使用される場所によって適切なファンが異なるため、効率の良い製品を選ぶことが大切です。施工実績や技術力の豊富な業者であれば、現場に合わせてカスタマイズすることも可能です。

性能曲線の把握で効率的な仕事を

ターボファンは大きな風量と風圧を安定して発生させられますが、出力が大きくなればなるほど、騒音や振動も出やすくなります。また最も効率よく仕事をさせるには、風量や圧力や軸動力の関係を示す性能曲線を把握しておくことが重要になります。コンパクトで騒音の少ない汎用型のファンは、各種産業用機械や焼却炉などに幅広く用いられています。また精油所やガソリンスタンドなど、可燃性のガスを取り扱う施設では、防爆型の丈夫なファンが使用されます。ダクトが長い場合には圧力を高くする必要があり、粉塵や湿気が多い現場では空気への混入を防ぐ対策が必要になります。印刷機やボイラーや乾燥機など、さまざまな用途に対応できるよう、コストパフォーマンスに優れた各種の送風機が開発されています。